コベカツクラブのルールについて

※この記事はコベカツの制度や当社がこれまで受けた説明を整理しなおしたものであり、当社が運営するミュージックフレンズの方針というわけではありません。ミュージックフレンズや他の各コベカツ団体の方針については、各団体のサイトなどを確認してください。

コベカツのような中学校部活動の地域展開は、全国的に見てもまだ例が少ない制度です。また、神戸市独自の制限などもあり、保護者の方からすると部活動とどう変わるのか、何が異なるのかがわかりにくい部分も多くあります。

そのため、各クラブから説明を受けても、それがコベカツの制度上の制限などによるものなのか、クラブ自身の方針によるものなのかがわかりにくいと思われます。

ここでは、吹奏楽のコベカツクラブを運営するうえで、制度上生じる制限を説明します。

1.今の顧問の先生に、その学校で指導してもらうことはできません。
コベカツでは、現在の顧問の先生が、そのまま勤務校のコベカツクラブを指導することはできません。
https://kobe-note.jp/n/n943442e54e93
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/11481/20251223_gijiroku.pdf(1ページ目)
これは現在の顧問の先生がやりたくないからでも、コベカツクラブが顧問の先生と関わりたくないからでもなく、制度上の制限です。
教員がコベカツに関わること自体はありますが、その場合も勤務校とは別の場所で関わることになります。

2.学校で練習していても、学校部活動ではありません。
活動場所として中学校施設を使う場合があります。
ただし、学校施設を使っていても、学校教育活動としての部活動ではありません。
学校部活動であれば、顧問の先生、学校の管理、学校の備品、学校内の連絡体制の中で活動していました。
コベカツでは、神戸市や学校が場所や楽器についてサポートをしてくれますが、基本的にはそれらを地域クラブ側で整える必要があります。
そのため、同じ音楽室で練習していても、仕組みとしては別の活動です。

3.学校施設は、使える範囲と時間が決められます。
コベカツクラブが中学校施設を使う場合、希望する施設・設備・曜日・時間帯を出し、神戸市教育委員会が利用調整を行います。また、教育長の許可を受け、決められた時間内で活動し、活動後は原状復帰することが求められています。
※学校ごとの施設利用状況はこちらから確認できます(神戸市のサイト)
https://kobe-katsu.smartkobe-portal.com/static/pdf/kobekatsu_school_time_260413_2.pdf

吹奏楽では、音楽室だけでなく、パート練習用の部屋、打楽器を使う場所、楽器置き場などが必要になります。しかし、校舎内の部屋を自由に使えるわけではありません。

現在は多くの学校でパート練習の場所として普通教室を利用していますが、コベカツクラブでは普通教室を使うことができません。教室に置いてあったものが盗難にあった場合などに責任が取れないからです。

したがって、特別教室などを中心に利用させていただくことになりますが、部屋数にも制限があるため、従来の部活動のように多くの教室を使用することはできません。そのため、パート練習のやり方などは工夫していく必要が出てくる見込みです。


4.学校の楽器は使えます。
神戸市の方針では、中学校の備品は使用できる場合がありますが、消耗品は原則として各運営団体が準備するものとされています。
吹奏楽の場合、学校の部活動で使用してきた楽器が神戸市から各コベカツクラブに貸し出される予定になっています。
一方で、リード、オイル、グリス、手入れ用品、修理、楽譜、チューナー類などは、各家庭やクラブ側で準備・負担する必要が出てきます。

5.生徒だけで自主練をする形にはできません
コベカツでは生徒だけで活動することができず、活動には必ず大人が立ち会う必要があります。そのため、個人練習やパート練習を行う際にも、だれか大人が見守る必要があります。

6.活動時間には上限があります。
平日に2時間ずつ4回、土日どちらかに3時間程度の計11時間程度が練習の上限となります。

7.テスト前の期間に休むかどうかはクラブごとに異なります。
神戸市の方針では、定期考査の1週間前から実施までの期間や、学校行事当日・その前後について、参加者の実情に応じて活動を考慮するものとされています。
これは一律に活動不可という意味ではなく、実際に活動するかしないかはクラブごとの方針や判断によります。

8.吹奏楽コンクールなどへも参加可能です。
吹奏楽コンクールなどでは中学生が参加する部門について、「中学校の部」ではなく「中学生の部」として整理されており、規定についても中学生による地域クラブが参加できるように整理されています。
参加に必要な手続きは各地域クラブが行うことになり、連盟に加盟するかどうか、コンクール等に参加するかどうかは各クラブの方針・判断によります。

9.コベカツクラブの対象年齢や指導体制は、団体ごとに異なります。
コベカツクラブは各クラブの方針によって運営されるものであり、中学生を中心とした団体もあれば、大人も含めた幅広い年齢層からなる団体もあります。また指導者についても教員、プロの演奏家、アマチュア演奏家、学生など、各団体によって様々な形があり得ます。

10.本番や移動の扱いも、学校部活動とは異なります。
コベカツクラブとして大会・コンクール等に参加する場合、集合場所、集合時間、解散場所等は、参加者や保護者と相談して決定するものとされています。
一方で、参加者の移動中の引率は必須とはされていません。
そのため、コンクールや演奏会では、学校集合・学校解散・現地集合・現地解散、保護者送迎、公共交通機関の利用など、各クラブがその時々で判断することになります。

    11.保険は各自で手続きをする必要があります。
    コベカツではスポーツ安全保険に入ることとされています。
    神戸市立中学校に通う中学生については保険料は神戸市が負担してくれますが、手続きは各自で行う必要があります。この保険に入っていないと、コベカツクラブが実施する体験会などにも参加することができません。

    12.他校での活動に参加する場合、自転車を使用することができます。しかし…
    他校での活動に参加する場合には移動手段として自転車を使用することができます。現在各校ごとに自転車をとめる場所などの選定が行われています。
    ただし、自転車登校不可の学校については、今後も朝の登校時に自転車を使用することはできません。そのため自転車を使用するためには一度自宅に帰る必要があります。

    13.会費や別途費用はクラブごとに異なります。
    コベカツは会費制で、活動に必要な費用は各クラブが設定します。どこまでが会費に含まれるか、何が別途必要かは、各クラブの案内を確認する必要があります。

    コベカツクラブの会費

    コベカツクラブの2次募集の結果が8月末に発表されています。
    https://www.city.kobe.lg.jp/a33992/20250829.html

    様々なクラブが登録されており、吹奏楽は一次募集と合わせて45団体が登録されていますが、生徒・保護者の皆さまが気になるのはどのような活動や指導が行われるのかということと、やはり会費も気になることと思います。

    そこで公表されているデータを基に、会費について少しまとめてみました。

    わざわざまとめてみたのはまずは自分たちが他と比較してどうなのかを把握しておきたかったからであり、平均より安いから良いとか、高いからダメだという意図は一切含んでおりません。会費については活動頻度や指導者への報酬、場所代や道具代が必要かどうか&含まれているか、別途徴収費用の有無・大小により変わるもので、単純に金額だけで比較できるものではないという点はご理解いただけますと幸いです。

    当社が設定している会費

    当社が運営する予定の「ミュージックフレンズ」の月会費は8,000円としております。活動頻度は平日4回、土曜1回の計週5回を予定しているので4週とすると月に20回、1回あたりの会費は400円となります。
    この金額が適正かどうかは今後参加者の方にご説明するとして、まずは他と比べてどうかを見ていきたいと思います。

    コベカツ全体の会費

    公表されている会費、活動頻度の情報を基に月会費と1回あたりの会費について最大値、最小値、平均値、中央値を算出してみました。
    比較のため年会費が設定されている場合は12で割った数字を月会費として計算しています。活動頻度が△~〇回となっている場合は多い方の回数(2~3回であれば3回)として1回あたりの会費を算出しています。

    月会費1回あたり会費
    最大値9,100円4,167円
    最小値0円0円
    平均値3,219円543円
    中央値3,000円406円

    月会費は0円から9,100円まで幅があります。

    月額の会費の分布をグラフにしてみました。会費を1,000円単位にしているところが多いのででこぼこしていますが、よく見ると3,000円程度の設定が最も多い山形になっていることがわかりますね。少し色を変えているところは当社の「ミュージックフレンズ」が入るグループです。やはり高いグループに入るようです。

    コベカツでは月1回の活動のクラブから週5回(月20回)活動するクラブもありますので、月会費だけで単純比較はできません。そこで1回あたりの会費の分布もグラフにしてみました。

    1回あたりは100~500円程度がボリュームゾーン、600~1,000円の団体も多いようです。こう見ると当社の「ミュージックフレンズ」はよくある水準設定のようです。(数字的には平均以下です)

    運動系クラブの会費

    運動系と文化系クラブで傾向が異なるかもしれませんので、運動系・文化系でもまとめてみました。当社が運営するのは吹奏楽なので文化系だけでいいかなとも思いましたが、せっかくなので運動系クラブについてもまとめてみました。

    月会費1回あたり会費
    最大値9,100円4,167円
    最小値0円0円
    平均値3,513円429円
    中央値3,000円333円

    月会費が最も高額な団体と1回あたり会費が最も高額な団体は別です。
    月会費が9,100円の団体は活動回数も多いため、1回あたりは500円前後になっていました。

    運動系クラブについても月会費の分布をグラフにしてみました。

    やはり3,000円が一番多い山型になっています。

    1回あたりの会費も全体とほぼ同様の傾向。運動系クラブの方が多いので、まあそうだろうという感じです。

    文化系クラブの会費

    文化系クラブについても見てみます。

    月会費1回あたり会費
    最大値8,000円4,000円
    最小値0円0円
    平均値2,759円723円
    中央値3,000円667円

    運動系クラブと比較すると月会費は抑え目ですが、1回あたりの会費は高くなっていることがわかります。これは運動系クラブは会費は比較的高めであるものの活動回数が多いクラブが多く、文化系は会費はやや抑え目ですが活動回数が少ないクラブが多いためです。

    山は低いですがやはり3,000円程度の設定が多いようです。「ミュージックフレンズ」は一番金額が高いグループに入っています。

    1回あたりで見るとむしろ安い方に属していることがわかります。

    吹奏楽クラブの会費

    最後に吹奏楽クラブについても見てみます。

    月会費1回あたり会費
    最大値8,000円2,000円
    最小値1,800円90円
    平均値4,740円391円
    中央値4,000円292円

    月会費は他の種目と比べても高めであることがわかります。
    ただ当社が平均を引き上げていると思われますので、当社のクラブを除いた数字も見てみます。

    当社除く月会費1回あたり会費
    最大値8,000円2,000円
    最小値1,800円90円
    平均値4,035円389円
    中央値3,000円250円

    やはり吹奏楽は他の種目と比べて月会費は高めのようですが、1回あたりで言えば安い部類に入るようです。そして当社の設定は平均値とほぼ同じか少し高めの水準のようです。ただ繰り返しになりますが、会費に何が含まれるかは各団体ごとに異なるので、金額だけで単純に比較することは困難です。

    分布についてもグラフにしてみました。

    データは以上です。

    全体の傾向等、違う角度から見れた部分もあったのではないでしょうか?
    また当社の会費設定が月額では高額な部類になりますが、1回あたりでは極端に高いわけではないこともお分かりいただけるかと思います。

    コベカツでは様々なクラブがありますが、これは様々な種目があるということだけでなく、同じ種目の中でも活動回数や指導体制、ゆるく楽しもうぜというクラブから全国大会を目指して頑張りたいというクラブまで様々な考え方・やり方があるということであり、活動内容によってかかる費用も異なります。

    まだまだ各団体がどういう団体か情報が少ない状況ではありますが、金額だけでなく内容についても目を向けていただければと思います。